女性営業といえば、バリバリ働くキャリアウーマンというイメージを持たれがちです。
しかし実際は、女性特有の悩みを抱える女性営業の方は大勢います。
「このまま営業を続けていけるのだろうか…?」と今後のキャリアに不安を抱えている方も多いと思います。
そんなときは「この先自分はどうなりたいのか?」を一度ゆっくり考えてみてください。
大切なのは、周りの意見に左右されず素直に自分の気持ちを優先することです。
この記事では、女性営業特有のお悩みと今後のキャリアが不安になったらやるべきことをまとめました。
また、実際に5年間営業として働いていた私が営業職以外に転職して感じたこともご紹介します。
今後のキャリアに悩みがある女性営業の方の参考になれば幸いです。
【女性営業の悩み5選】女性営業ならではのお悩みとは?
営業職といえば、いまだに男性が多いイメージがありますよね。
実際、業界にもよりますが男性の営業が多いのが現状です。
そんな中で働く女性営業たちは、どのような悩みを抱えているのでしょうか?
ここでは、女性営業として5年働いていた私の経験をもとに、女性営業ならではのお悩みをまとめました。
女性営業の悩み①他部署の女性社員と比べてしまう
女性営業の悩み1つ目は、他部署の女性社員と比べてしまうことです。
営業は長時間労働が多い職業です。
トラブル対応などで残業になることや、顧客との接待で夜遅くまで家に帰れないことはしばしばです。
他部署の女性社員が定時で颯爽と帰っていくところをみると、つい羨ましく感じてしまいますよね。
また、営業はプレッシャーの多い仕事でもあります。
社内からは業績について厳しく求められ、顧客とも神経を使いながら接しなければいけません。
「営業じゃなければもっと楽に働けるのでは…?」と考えてしまうこともありますよね。
女性営業の悩み②子育てとの両立が想像できない
女性営業の悩み2つ目は、子育てとの両立が想像できないことです。
小さな子供を育てながら、今まで通りフルタイムで働くのは至難の業です。
なぜなら、営業職のスケジュールは常に相手ありきだからです。
例えば、子どもが急に熱などを出せば会社を休んで迎えに行かなければいけません。
顧客との打ち合わせが入っていると、急に休むのは難しいですよね。
また、仕事でも相当体力を使うのに、帰宅後も家事育児が待っています。
相当な気力と体力が必要なのではないかと不安になりますよね。
私が働いていた会社の営業はほとんどが男性、あとは独身のキャリアウーマンで、子育てしながら営業をしている女性の先輩はほとんど居ませんでした。
自分は結婚して子供が欲しいと思っているけれど、まわりにそのような人がいないとこのまま営業をやっていけるのか心配になりますよね。
女性営業の悩み③男性ばかりで相談できる相手がいない
女性営業の悩み3つ目は、男性ばかりで相談できる相手がいないことです。
男性ばかりの職場だと、女性が働きづらい環境になっている場合もあります。
しかし、女性特有の悩みというのは男性に理解されにくいこともあります。
悩みを相談して理解してもらえないとつらいですよね。
また、女性には出産というどうしても仕事を休まなければならないライフイベントがあります。
そのため、男性と同じようにキャリアを積んでいくのは難しいです。
今後のキャリアプランについても、周りが男性ばかりだと相談しにくいですよね。
女性営業の悩み④女性営業同士の人間関係
女性営業の悩み4つ目は、女性営業同士の人間関係です。
数少ない女性営業同士、仲良くなれば男性に相談しにくいことを相談できる心強い味方になりますが、うまくいかなければかなり居心地が悪くなってしまいます。
気の合う人とだけ仲良くするというわけにもいかず、本当はあまり合わないなと思う人にも合わせなければいけないこともあります。
ただでさえ神経を使う仕事なのに、社内営業も怠るわけにはいかないのは精神的に疲れてしまいますよね。
女性営業の悩み⑤見くびられやすい
女性営業の悩み5つ目は、見くびられやすいことです。
女性でさらに若手となると、話が通じないと思われることが多かったです。
「この子にはこの問題は解決できない」と決めつけられて上司に話がいくなど、自分は必要とされていないのでは?と感じることがありました。
日々歯を食いしばってプレッシャーや長時間労働に耐えているのに、自分は必要とされていないのではと感じたら「もう辞めたい」と思ってしまいますよね。
【女性営業の悩み】そもそも女性は営業職に向いていない?
上記のようなお悩みから、営業を続けていけるか不安に感じている女性営業の方は多いです。
そもそも、女性は営業職には向いていないのでしょうか?
その答えは、向き不向きは性別に関係しません。
営業職は、性別関係なくストレスが多く体力も消耗する仕事です。
営業を楽しいと感じるかどうかは、その人の性格や持っているスキルによって変わってきます。
女性も営業として活躍することは可能です。
【女性営業の悩み】営業に向いている人はどんな人?3つの特徴
営業といえば、話し上手で勝ち気な人というイメージを持たれがちです。
しかし「自分はそういう性格ではないから営業に向いていないのでは…」という悩みを抱える女性営業の方もいると思います。
では、実際に営業として活躍している人とはどのような人なのでしょうか?
ここでは、営業に向いている人の特徴をまとめました。
営業に向いている人の特徴①聞き上手
営業にとって大切なのは、聞き上手であることです。
言葉巧みに商品を売るのが営業の仕事と思われがちですが、売りつけるようなやり方では顧客は身構えてしまいます。
あくまで「顧客の問題を解決する」という目的であることを念頭に置いて、顧客と接する必要があります。
では「顧客の問題」はどうすれば見つけ出せるのでしょうか?
それは、相手にたくさん話してもらうのが一番の近道です。
質問をたくさん用意したり話しやすい雰囲気を作るなど、より多くの情報を聞き出すスキルを持っている人は営業に向いています。
営業に向いている人の特徴②共感力が高い
共感力が高い人も営業に向いています。
共感力とは、相手の考えや感情を察したり寄り添うことができる力です。
例えば、何か悩みを打ち明けているときに「それはこうしなければダメですよ!」と否定されたり、「へえ…」とあまり関心を持たれていないような反応だと、その人に相談したいとは思いませんよね。
営業は、相手に心を開いてもらうことが大切です。
相手に関心を持ち、その人がどんな気持ちだったかを想像することは非常に重要です。
営業に向いている人の特徴③よく観察している
営業は、顧客と取引をする立場でもあります。
取引において、相手を観察することは大切です。
言葉にしていること以外にも、表情や声のトーンなどを観察していれば相手の感情を読み取ることができます。
例えば、商品を買ううえで何か引っ掛かることがあればその瞬間に相手の様子が変わります。
よく観察していればその変化に気づくことができ、引っかかりを解消する提案もできます。
このように、相手の些細な変化に気づける人は営業に向いているといえます。
【女性営業の悩み】営業の仕事を続けるためにやるべき3つのこと
営業の仕事は大変だけれど、やりがいを感じることも多いです。
なにより、顧客からの感謝や喜びの声を直接聞けるのは嬉しいですよね。
しかし、女性営業にとって仕事と家庭の両立は大きな悩みであり課題です。
女性が営業を続けていくためにはどうすればいいのでしょうか?
営業の仕事を続けるためにやるべきこと①ロールモデルを探してみる
「こうなりたい」を実現している人をお手本にすると、今後のキャリアプランをイメージしやすくなります。
・今の会社で子育てをしながら働いている人
・営業を続けながら子育てしている人
同じ会社でなくても、自分の知り合いでもいいです。
ネットで検索してみてもいいかもしれません。
ロールモデルの人がいれば、今悩んでいることやこれからのキャリアについて相談するなど答えを導くこともできます。
また、男性には相談しにくいことも女性で同じ立場であれば相談しやすいですよね。
先輩たちはどのように困難を乗り越えたのか、調べておきましょう。
営業の仕事を続けるためにやるべきこと②ライフイベントごとの働き方を考える
結婚・出産・子育てなどのライブイベントによって、どのように働きたいかを考えてみましょう。
これは自分ひとりではなく家族も関係することなので、自分の意見を家族に相談しておきましょう。
両者がしっかり働く選択をする場合は、家事や育児の負担がどちらかに偏りすぎないように注意することも大切です。
夫婦どちらもひと通り家事・育児ができるようにしておいたり、便利家電を導入するなど頼れるものは頼りましょう!
営業の仕事を続けるためにやるべきこと③今の会社の制度を確認する
今の会社は、子育てしながらでも働けるような制度があるのか確認してみましょう。
・産休・育休制度
・子育て中の時短勤務
・在宅ワーク可否
など、さまざまな働き方を受け入れている会社であれば安心ですよね。
今の会社では制度が整っていない場合は、上司に相談したり別の会社への転職を考えてみてもいいでしょう。
【女性営業の悩み】営業を辞めるのは逃げ?
一度営業職に就いたからといって、一生営業の仕事をしなければいけないわけではありません。
ライフステージが大きく変わる女性こそ、いろいろな選択肢があるとも言えます。
それに、自分がもう無理だと思って辞める判断をするのであれば、それはそれでいいと思います。
自分の働き方は自分が決めることで、周りがどうこう言うことではありません。
他人にどう思われるかを考えるのは一旦置いておいて、自分がどうしたいかを優先してみてくださいね。
【女性営業の悩み】営業を辞めたくなったときにするべき4つのこと
営業が合わないと感じたり、他のことにチャレンジしてみたいと思ったら、営業から他の仕事に変えてみるのも一つの選択肢です。
しかし、単に営業の仕事が嫌だからといきなり仕事を辞めてしまっては後々苦労することになる可能性があります。
営業を辞める前に、やっておくべきことをまとめました。
営業を辞めたいときにやること①自己分析をする
仕事を変えるのであれば、自己分析をしておくことをオススメします。
なぜなら、自分を知ることで本当に自分に合う仕事を見つけるヒントが見えてくるからです。
・好きなこと・嫌いなこと
・得意なこと・苦手なこと
・ライフイベントごとの働き方
このように自分をじっくり客観視してみてください。
また、自己分析をしておけば転職先での面接の際にも志望動機や退職理由を自信をもって話すことができます。
営業を辞めたいときにやること②営業スキルを身につけておく
営業のスキルは、どんな仕事でも役立つスキルばかりです。
なぜなら、どんな仕事でも誰かとコミュニケーションを取ることは必須だからです。
先述した聞き上手・共感力が高い・よく観察するスキルは特に習得しておくことをオススメします。
円滑なコミュニケーションは仕事をスムーズに進めてくれます。
営業を辞めたいときにやること③他業種について調べてみる
他の業種についてはきちんと調べておきましょう。
楽そうだから事務、という考え方で転職するのは危険です。
なぜなら、どんな仕事でも楽しいことやつらいことはあるからです。
例えば、繁忙期に残業が続いたり、本当に暇でやることがなく苦痛を感じたり…
それも踏まえて本当にその職種に転職するのか、一度立ち止まって自分が働いてる姿を想像してみましょう。
営業を辞めたいときにやること④転職の準備をする
先述の通り、準備なしに転職活動をしてしまうと後悔する可能性があります。
転職する際はしっかり準備をしておくことが大切です。
しかし、営業は忙しい仕事なので業務時間外に転職の準備をするのは大変ですよね。
そんな忙しい女性営業の方にオススメなのが、転職サイトです。
私が女性営業から転職して感じたこと
私は新卒から5年間営業として働き、その後花屋に転職しました。
周りからは「なんで花屋?!」と驚きの声が何度もあがりました。
理由は、好きなことを仕事にしてみたかったから。
給料は営業当時より下がるし、相当体力も使うというのは調べていたので知っていました。
両親からは「せっかく安定した会社に入ったのに…」と一度は反対もされました。
それでも「やってみたい」と思えたから転職しました。
未経験なので分からないことだらけで、営業をやっていた時より苦しいと思う瞬間もあります。
でも、こうなりたいというビジョンに向かって目標達成していくのは楽しいです!
また、営業で培ったスキルがあるので今の花屋でも相当早く接客させてもらえるようになりました。
今は育休も取れているし、育休明けは時短で復帰予定です。
営業だった5年間は決して無駄ではなく今の自分の力になっているし、給料が下がって毎日ヘトヘトでも案外楽しく生活できています。
こうなりたいというビジョンがあれば、困難も意外と乗り越えていけるのだなと感じました。
まとめ
女性営業ならではのお悩みと、今後のキャリアに迷ったときにやるべきことでした。
女性はライフステージが男性とは異なるため、キャリアの選択が難しいです。
しかし、こうなりたいというビジョンをもって行動すれば女性でも思い描くキャリアを積んでいくことができます。
営業を続けても、営業じゃなくなってもいいのです。
自分の声を素直に聞いて、なりたい自分になれるよう行動してみてくださいね!
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